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[言語]単語レベル、語彙レベル
[レベル]
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[文化]
アルバザードでは一般的に単語レベルは1~7まである。
英和辞典と英英辞典では単語レベルの付け方が異なる。diaklelは二言語辞典だが、レベル付けは英英式を採用している。例えば黒板やチョークは大抵英和だと重要語になっているが、これは学校英語の影響による。実際アメリカ人はそれほどこれらの単語を使わない。英和式は現実の使用頻度に則していないことがよくある。そこで英英式を採用している。

・旧案

便宜上、アルバザードのネイティブの語彙レベルを併記する。ただしアルバザードの学齢でいうと分かりづらいだろうから、日本での学齢で記した。
併記したのは理解語彙でなく使用語彙の目安。語彙数は個人によってかなり異なるのであくまで目安のひとつとされたい。なお一般に理解語彙は使用語彙の3倍程度と言われている。
使用語彙といっても細則まで知っているかまでは問わない。例えば冬至やアデミナを知っていても、その順番までは知らないのがアルバザード人でもふつうである。

1:1000語:幼稚園レベル。機能語や挨拶語や最低限の名詞・動詞・形容詞。英検4級(中学2年レベル)の1300語にほぼ相等。
2:3000語:小学校低学年レベル。日常的な単語。家庭で使うことが多い。レベル2まで覚えると英検準2級(高校2年レベル)の3600語にほぼ相等。
3:5000語:小学校高学年レベル。やや難しい日常語。会社や屋外で使うことが多い。
4:8000語:中学校レベル。難しい日常語。ふつうの人にとっては口語で使う語彙のうち最も難しいレベル。学校やニュースで使うことが多い。英検準1(大学2年レベル)の7500~8000にほぼ相等。
5:12000語:高校レベル。やや専門的な言葉。小難しい本を読むのに必要な単語。英検準1と1級の間程度。大学や新聞で使うことが多い。新聞が5でニュースが4なのは、新聞のほうが専門性が高くニュースのほうが一般に向けたものという大まかな枠組みのほか、耳で聞くニュースは一般に語彙レベルを下げる傾向にあるため。
6:16000語:大学レベル。かなり専門的な言葉。各専門分野の概説レベル。英検1級の15000語レベル以上に相等。ふつうに生きていれば生涯知らない単語も散見される。
7:16000語以上:専門家レベル。専門的な言葉。主に学術用語や業界のジャーゴンや符牒度の高い隠語からなる。口頭で使われる機会は少ない。ふつうに生きていれば生涯知らない単語のほうが多い。

レベル4まで覚えれば日常生活に支障はないため、ノンネイティブの最大努力目標はここに設定される。レベル5まで覚えれば新聞やニュースや教科書でよく使われるレベルの語彙が獲得できる。

・新案

実際にレベル付けは何度も挫折したりデータが消失したりした作業である。制アルカのときに一度PDICのレベル機能でレベルを付けをしたことがあったが、データをPDIC一行形式に変えたときに消失する設定にしかできない仕様だったのでデータが消失してしまったことがある。
そこで今回は機能に頼らずじかに辞書の本文にレベルデータを書くことにした。実施年度は2012年で、同完了である。

旧案をもとに作業をしようとしたが、問題があるので止めた。例えば5000語でレベル3を区切るとする。その後新語ができてレベル3の単語ができたとする。すると5001語になってしまうので3の中からひとつ4に繰り上げないといけない。すると将棋倒しで4の中から5,5から6,6から7というように修正が連鎖する。これが不便で、覚えた単語のレベルが変わってしまう恐れがあるので非現実的だった。
しかもこの方法ではいったんレベル3を5000語集めるのに偉い手間がかかる。とりあえず最初は任意にレベルを付ける。結果、2012年11月20日の辞典でレベル1が848語であり、200近く足りない。レベル2は3000語レベルなのでレベル1が1000語ということを合わせて考えるとその間の語数は2000語となるが、同日付での統計ではレベル2は2754語もあり、700以上足が出ている。このうち200近くを足りない1に回して残りを3に繰り上げるなどという作業を延々レベル7まで繰り返さなければならない。これは大変労力がかかる。その上、上記で述べた新語登録の際の繰り上げ問題があり、旧案は実用的ではないと知った。

そこで新案では日本人で言う赤ちゃんから幼稚園レベル、小学校低学年レベル、高学年レベル、中学校レベル、高校レベル、大学レベル、専門用語の7段階に分けた。
ネイティブのルシアがまだ5才だったことと、彼女の語彙の獲得が平均的な子どもと異なっていたこと、例えば数学などをかなり先に覚えていたこと、などが原因で、ルシアはインフォーマントとしては利用できなかった。
そこでまず訳語の日本語を読んでセレンがその単語をいつ覚えたかでレベルを付けた。例えば議院内閣制なら中学の公民でやるので4になる。
ただしセレンもルシア同様プログラムや言語学などはかなり子供のころから知識があり、逆に美容や被服などには疎かった。そこでセレンの主観にならないよう、周りの日本人の語彙獲得を参考にした。
これだけだと日本語の辞書になってしまうので、アルバザードの文化と照らしあわせた。つまり、日本では一般的だがアルバザードではそうでないという場合、レベルを高くした。逆に日本ではそんなでもないがアルバザードでは一般的という場合はレベルを低くした。
こうしてアルカのレベル付けとしてふさわしい辞書ができた。

旧案であった語数については気にしないことにした。
語数などどうでもよく、むしろ重要なのはどの学齢までにおおよそどの単語を履修してあるべきかということであった。
レベル2を何語レベルとするのは荒唐無稽である。それよりも小学校低学年までに何を覚えているべきかというレベルの付け方のほうが有意義だし実用的である。そこで新案はこのようになった。以下に日本人の学齢に訳したレベル付けを記す。アルバザードの学齢で書いても分かりにくいので、このようにした。何年生までに覚えているべき単語かということがすぐに分かる。

1:赤ちゃんから幼稚園まで
2:小学校低学年
3:小学校高学年
4:中学校
5:高校
6:大学
7:専門用語

意外と多いのがレベル2と3だが、よく考えれば子供の語彙力と照らし合わせるとそんなものかなと納得できる語数である。2012年11月20日の段階で、17000強あり、そのうち1が848で2が2754で3が4509である。合わせて8000。現在、17000語のうち半数近くの8000語が小学校レベルといえる。そして小学生の語彙数は理解語彙か使用語彙か、あるいは計測方法に変わりもするが、あるサイトでは5千~2万語と書かれているので、おおよそ当てはまる。

とりあえずアルカのユーザーがやっておきたいのは2までである。2までやれば現在のルシア程度には喋れることになる。
アシェットの関係者は4までできればおよそ日常生活には困らないのではないだろうか。というのも、日本でいう義務教育レベルに達しているからである。
ちなみに現在4が3414なので、大体17000のうち4までで11500程度になる。これは存外多い。英検でいうと1級が12000語レベルと言われているので、ほぼそれに匹敵する。存外多い。というか12000だと母語だとかなり少ないレベルで、英検が逆に敷居が低いのかもしれない。
なお、今は全体が17000しかないので4までで12000ほどとなっているが、今後全体が増えれば当然4までの総数も増えていくと思われる。
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