カテゴリー 調査

LIFE 02 : 細胞の設計者

第1巻読了。
主にエネルギー代謝を酵素で促進し制御する仕組みの話。

一言で言って、突然変異でこんなマクロに有益な仕組みが作れるなんてとても信じられない。
まして多細胞生物の器官など。
さまざまな器官や機能の進化史を(散発的にでなく)総体的に研究する分野ってあるのだろうか。
システム生物学ってのも興味深い。
とりあえず2巻読みます。


それにしても細胞の話はあまり真面目に学んだことがなかった。
高校一年が最後かな。このへんは有機化学がわかってないと厳しいのに。
大学では教養の時に薄い本で12コマ学んだだけ。
ほとんど憶えてないね!。


農耕起源の人類史 03 : 農耕の拡散≒農耕民の拡散≒言語の拡散?

第九章「語族は人類の先史に対してどのような意味を持つのか」まで。
いよいよ言語が絡んで来た。
言語の取り替え(language shift = ある集団の母語が別言語に移行すること)がいかに起こり難く例外的かを確かめ、それを根拠に集団の移動≒言語の移動とみなし、言語学の成果(語族の分布、語派の分かれた年代等々)を自説の助けにしようとしている。
ここまでをまとめると

  • 特定の気候・環境→農耕の誕生→人口増大→農耕の拡散=農耕民の拡散=農耕民言語の拡散→少数の語族が広範囲に分布

という具合である。十章からは具体的に各語族の話者の足跡を辿るらしい。面白くなりそうだ。

農耕民が拡散する以前に住んでいた人々がどのように拡散したのかも知りたいところ。
(ホモ・サピエンスの他の人類に対する優位性が何なのかという話に関わってくる)


農耕起源の人類史 02 : 肥沃な三日月地帯をこえて

第四章「肥沃な三日月地帯をこえて」まで。
遺跡名や文化名への言及が多く、考古学の基礎知識が無いと辛いものがある。
その分得る知識は多い。
思ったよりも先史時代の人類の足取りについて分かっていることは多いようだ。
言語の歴史を追うときには、歴史言語学だけ見ていても片手落ちだなと痛感する。

あと、作物の栽培化のための選別に収穫方法や保存方法が関係していることへの具体的な推理が面白かった。
・鎌による収穫の際に穂から落ちなかった種子が選別される→非脱落性の形質が残る。
など。


LIFE 01 : 大学生物学の教科書

Life : the Science of Biology というアメリカの大学で使われている生物学の教科書の抄訳(三分冊)。
この本は図版も多くとても読みやすい。

まだ途中だが、細胞のメカニズムを眺めていると複雑に仕組まれた装置であることに改めて感心する。
第2巻と第3巻も続けて読んでいきたい。


細胞生物学は一般にはworldbuildingとの関連が薄い分野ですが、
自分はSF風に人工細胞を「魔法」のベースにしようかなと考えています。
あと細胞の進化以前から世界を考察してみたい人には必須ですね。


農耕起源の人類史 01 : 初期農耕拡散

読み始めた本。
初期農耕拡散がテーマ

本来は農業史のケーススタディ(worldbuildingのための)として世界中の農業を起源から俯瞰するような本を見たかったのだが、そんな都合の良い本はなかったのでジャンルの近いこの本を手に取ってみた。
第二章「問題提起」まで読んだ分には、狩猟採集社会が農耕文化を受け入れることの難しさを幾度となく強調しており、農耕は(技術のみが伝播したのでなく)人口増大によって拡散したと主張する流れのようだ。

あまり馴染みのない分野だが、worldbuildingに役立ちそうな示唆は随所に見られる。
架空世界の農業について考える足がかりとしたい。


それにしてもこの本は漢字の開き方が変わっている。
どうも和語および副詞はほとんどひらがなで表記する方針のようだ。
若干読み慣れない。


言語のルーツ 03 : 読了。原初の言語に関して示唆的な理論。

読了。

第四章の真実性はともあれ、第二章と第三章に関してはとても参考になる内容だった。
学説としてどうか?というのは置いておくにしても、worldbuildingの観点でみればこういった論説はアイデアとして役に立つ(いかなる知的資源をも再利用できる、実にエコな趣味である)。
少なくとも、今までぼんやりと考えていた「最初の言語」に現実味を感じられなくなったという点は収穫だろう。
特にクレオールに共通するという時制・法・相の体系のミニマルさ加減に感心させられたので検証次第直接取り入れてしまいたい。


今回の読書に付随して、クレオール、言語習得、言語起源論、ビッカートンの後著について追いたい。


色彩の世界地図


言語のルーツ 02

第四章途中まで。ほぼ読了。
第三章の最後では先の3項目に「使役-非使役の区別」が追加された。
同一形態素の動詞をそのままの形で(あるいは接辞で区別して)自動詞/他動詞として両用するタイプの言語は子供の習得が速い(=バイオプログラム言語の統語に近いことを示唆している)とのこと。また、子供の英語にも自動詞をそのまま他動詞にする(eat herでfeed herを表そうとするなどの)系統的な誤りが見られる。
ん?それって子供は使役-非使役を区別できてないんじゃないか?と思わなくもない。
あと形容詞も動詞と同様に他動詞化できるのというのが印象的(子供は”flat it”で”flatten it”を表現しようとする)。クレオールの多くと同じく、用言で一つの品詞として取り扱うらしい。

第四章は「言語の起源」で面白そうなテーマなのだが、如何せん思弁的な内容が大部分。
そもそもの目的が、バイオプログラム仮説が言語の発生を説明しうる現状で最も優れたモデルであることを示す程度のものでしかないようだ。
まぁ、「言語能力生得論=議論の先延ばし」と受け止められないためには進化の問題に踏み込まざるを得ないというのは同意できる。


言語のルーツ 01

今読んでる本がこれ。
内容は、クレオール言語の文法観察とそれに基づく「バイオプログラム仮説」の提唱。

言語はどうやって生まれるのか、どうやって学習されるのか?
「言語のルーツ」を考えるヒントはクレオールにある。
というのも、クレオール化は人類が知るかぎり「無から言語を作り出す過程」に最も近い言語現象だからだ。

アプリオリ言語をゼロから作りたい人にはまさに打ってつけの素材と言えよう。
自分も、今考えている世界設定では言語の歴史を最初から考えてみるつもりなので、直接参考にできる。

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