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もう一つの地球が見つかる日 02

7~8章では惑星が生命を維持できる条件について書いてあるので参考になりそう。
プレートテクトニクスとか考えないとだ。


もう一つの地球が見つかる日 01 : 系外惑星探査の最前線

系外惑星探査っていつの間にこんなに進んでたのか。本当は惑星探査じゃなく惑星そのものについて知りたかったんだが、この手のニュースを継続的に追ったりしない人間が発展史と当時の雰囲気を味わうのに丁度よかった。
系外惑星の大気組成や表面温度分布まで分かっていたり、直接(撮像)観測される段階まで来てるとは驚きだなあ。


環境理学 02 : 意見がバラバラじゃねーか

前書きにも「あえて記述内容の調整は行わなかった」みたいなことを書いてたけどここまでとは。
5,6,8章は、人為的な温暖化をとうに自明のものとして扱ってる記事と、温暖化人為説を真っ向から批判してる記事が完全に二分されててアレ。どういう哲学の上に成り立ってるんだこの本は。 
内容は…7章は人類史(特にオセアニア)を取り上げててまあまあ興味深かったかな。あんま気候と関連した考察がないのがやっぱり謎だけど。


環境理学 01 : 氷河期のレシピ

前に読んだ「気候文明史」に何度か参考文献として引かれていたので読んでみた。
古気候の分析手法とかには興味が湧かないけど、第3章は新生代氷河期の成り立ちについて少し詳しく書いてあって面白い。氷河期といっても一度に最寒期に突入するのではなく、段階を踏んで深刻化していく現象と理解できる。重要な寒冷化の原因はつぎのとおりである。

  1. 3700万年前の環南極海流の成立→南極氷床の形成
  2. 1500万年前のサモア海路の成立→南極氷床の成長が極限に達する
  3. 300万年前のパナマ陸橋の成立・ヒマラヤ山脈の上昇→北半球氷床の形成

特にサモア海路の成立によって極域の冷たく重い水が深層海流によって太平洋に行き渡るようになったことが全球的な寒冷化を引き起こしたらしい。


気候文明史 02 : 南北アメリカ大陸がギリギリ接触している意味

読了。
古代~近代にかけての気候変動を歴史と結びつけて律儀に追っている。日本史に絡む話題を多く取り入れているので、日本人としては親しみやすい。ヴァイキングのグリーンランドへの入植と流氷に閉ざされる中での困窮は、全球的な気温変化がひとつの居住域を完全に葬り去った顕著な事例だ。

表題――南北アメリカ大陸がギリギリ接触している意味――の心は、南北アメリカ大陸の接触でメキシコ湾流が生じ、暖流が北大西洋~北極圏に流れこむことによって高緯度の上空の湿度を増して北米大陸北部の氷床の成長を促したという話。些細に見える地形の違いにも「意味」があるものだと感心する。
こうして色々見ていると、ともすれば人類は今の地形だからこそ存在しうるという考えに陥りそうだが、実際には氷河期は過去にもさまざまな条件下で起きているのである。架空世界は(見かけ上も)現実世界に似ていなければならない…と短絡する必要はない。原理さえつかめばよいのである。もちろん現実から離れるほど考察は難しくなるが。

ちなみに地球温暖化に関しては現在地球規模で温暖化が進行していることと人為起源の二酸化炭素が大気中に増加している(そして、二酸化炭素には温室効果がある)ことは事実である。最悪の事態は温室効果ガスの際限ない増加で、百年か千年かのうちにすべての氷床を融かし長い氷河期の幕を下ろしてしまうことであろう。
こういう想像を前にすると何が何でも二酸化炭素の排出を減らそうと思いたくなるのが人情だが、気候変動に関してはわからないことが多く、歴史的に見ればあらゆる気候変動は前触れなく急速に起こるし、人類が関わろうと関わるまいと気候変動は起こりうる。人類は気候の穏やかな現代は稀な時代であることを自覚し、何があっても対処できるように備えておくほうが賢明かもしれない。


気候文明史 01 : 北半球高緯度の陸塊は文明の発達に必要か

気候変動と人類史の関連を十万年にわたって描いた書。
遊びがないわりに読みやすい、やさしい教養書の風情である。

さて表題の通り異世界の気候を論ずるのに見逃せない記述を見つけた。
単純に言えば、氷期-間氷期サイクルはミランコビッチサイクルに従う日射量変化が北極海周辺の陸塊における巨大氷床の形成・融解を駆動して起きるというものである。つまり人類の文明が氷期の激しい気候変動の中で生まれ間氷期の温暖な気候下で広がったというシナリオを支持するなら、極付近の巨大陸塊は地図上に必然的に存在するということを意味する。そうでない異世界の地図があったとしたら、何か別のシナリオを提示できなければならないだろう。


一般気象学

気象学の概説本。
ふつーの教科書でありあまり分かりやすい本ではないと思う。
たぶん架空世界と関係ないけどメソスケールの気象がダイナミックで面白かった。


惑星気象学入門

気象は架空世界を作るにあたって最初の方に抑えなければならない分野だ。なぜ今まで無視してたのか。まぁそれより天文を先にやれという感じがしなくもない。

気象には知らなければ想像もできないような現象が沢山ある。未知の宝庫だ。
だから地球以外の惑星の気象を調べるのは面白い。
私の妄想の舞台は母星からの反射光による熱供給が無視できない、自転の遅い衛星なので軸対称で急激な変化を伴う温度分布と夜昼間対流による大気循環なのかなぁと簡単な計算をもとに考えていたのだが、金星の気候を見るとどうも単純には行かないらしい。直感に反する現実である。
それぞれの惑星の気象の在り方が多様なので、気象をまじめに考えるなら定量的なシミュレーション(数値計算)を用いた検討が必要だと思う。それで調べてみたのだが、一般に利用できる気候シミュレーションモデルというのが見つからなかった。いやFORTRANのやつがあるにはあったのだけど…。かといって自分で作るというのも絶望的である。ご存知のかたはぜひ教えて下さい。


日本手話のしくみ

日本手話の文法入門書。
語学テキストという謳い文句だが、メジャー言語にありがちな「伝統語学」とは一線を画しているので現代の言語学をかじっている者には非常に“やさしい”内容になっている。

手話の文法には、音声言語にはないような特徴がいくつもある。特に頷きによる区切りや複文の作り方は慣れないとかなり戸惑いそうだ。CL(類別詞)や一致動詞というのも独特で興味深い(もっともこの本ではCLの使い方は詳しくわからなかったが)。
状態動詞など日本語よりもむしろ他の言語に似たような特徴もあり、独立した言語という印象を強く受けた。

この本はあくまで入門書ということで、内容も限られている。もっと詳しい書籍が出てくることを願いたい。


とりあえず日本手話にはクレオールのような特徴は全くない。
アメリカ手話についても調べてみようか。


少数言語としての手話 02

読了。第2章以降は言語学的な話題は少ないけれども手話の魅力は伝わってきた。
ちょっと個別言語(とりあえず日本手話)についても調べてみようかな。


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