アーカイブ 2013年 4月

アフリカ諸語文法要覧 02 : ジュバ・アラビア語

ジュバ・アラビア語は南スーダンで話されている、複数のアフリカ諸語(ニジェール=コンゴ語族およびナイル=サハラ語族)とアラビア語の混成により生まれたクレオールである。
アラビア語に多い喉音・咽頭化音がなく、アフリカ語に多い声調の区別があるのが特徴的である。

この言語のTMA体系があまりにも綺麗な「典型的クレオール」の様相を呈していたのではっとした。

dúrubu「殴る」の時制・アスペクト・ムード

完了 ána dúrubu úwo. 「私は彼を殴った」
bi 未来 ána bi dúrubu úwo. 「私は彼を殴るだろう」
進行 ána gí dúrubu úwo. 「私は彼を殴っている」
kán 過去完了 ána kán dúrubu úwo. 「私は彼を殴り終わっていた」
kán bi 仮想現実 ána kán bi dúrubu úwo. 「私は彼を殴ればよかった」
kán gí 過去進行 ána kán gí dúrubu úwo. 「私は彼を殴っていた」

kánが先行性、biが非現実性、gíが非点性の標識と見れば一目瞭然である。並びもTMAの順になっている。この言語は1970年代に研究が始まったらしいが、Bickertonはこれも取り込んでバイオプログラム仮説を唱えたのだろうか。バリ語を始め基層言語の中にこれに近いTMAの体系を持つ言語は特段見当たらないのでTMAに関しては本当にバイオプログラムされているのかもしれない(…と思えれば原初語の方針が立つんだが)

ちなみに言語学大辞典では「アラビア語のピジン・クレオール」の項において他のクレオールとともに言及されている。


ルートダブル 05 : レビュー巡り

他の人のレビューとか巡ってた。

目立つ見解

主に批判を通して。

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ルートダブル 04 : グランドエンド

見事でした

休日中に一気に進めてグランドエンド。
執拗なまでに伏線回収してくれました。
最後の最後の渡瀬と夏彦の問答まで実に熱かった。
理想的な構成ですよね。物語の繋がりが複雑すぎて一度読んだだけではとても把握しきれないが、伏線回収が緻密で一見しても矛盾点が見つけられそうにないのが分かる。見事としか言いようがない…まったくこんなのどうやって作るんだ!

エピローグは洵とサリュだけ解放されてた。
キャラは甲乙つけがたい。最後まで見て改めて考えると恵那先生サリュが好きかな。
先生はかっこいいし√Aの良心だし、サリュ視点の可愛さは身悶えを催す。
主人公二人の凸凹っぷりもなかなかマブい。

程よい喪失感でしばらく他のゲームやる気にならなそう。
ちょこちょこ残り回収してくかな。
ただこのゲーム、分岐システムが特殊でめんどいんだよね。。


言語学大辞典 02 : 西田龍雄が熱い

2巻が届いてとりあえず眺めてみた。
シナ・チベット語族チベット・ビルマ語派の部分を読んでみたらだいぶ気合の入った記事で、大胆な推測も多分に盛り込まれている。少々古いとはいえシナ・チベット語族に関する比較言語学的な情報はほとんど手に入らないので嬉しい。しばらく没頭してしまった。書いたのは西田龍雄(西夏文字を解読したことで有名な学者)。
そういえば西夏文字も面白そうである。


LIFE 05 : 第3巻 バイオテクノロジーなど

半分ぐらい読んだ。
DNAを読んだり書き換えたりする技術について。
重要な話ではあるけれどもちと退屈。原理に近い話のほうが面白い。


そういえばルートダブルに出てきたIGF2R(インスリン様成長因子2受容体)なる遺伝子は実在らしいね。
なんでこれを採用したのかはよくわからない。医学についても調べてみたい。
ここに面白そうなインタビュー記事があったのでクリアしたら読んでみよう。


言語学大辞典

中古だけどだいぶ状態が良かった。百回も参照されてないと思う。もったいない話だ。
眺めてたらいくらでも時間が溶けてく。
2巻も注文しといた。


記述量は言語によってかなり幅がある。
たとえばアイヌ語は88ページにわたる詳細な解説がある。
一方で先日見たアカン語は、言語特徴については数行の記述があるのみであった。クワ語派の項は分類史に詳しい。

記述量が言語によってバラバラなため、ランダムな言語をピックアップして参照する用にはあまり向いていない。単に辞典として情報の乏しい言語を引くために使うか、まとまった量の記事がある項目(語族・語派などの解説)を読み込んでいくのがよさそう。


avelantis 08 : アイテム祭り

00006

5面道中前半、アルガルトの1個目の弾幕ができた。
アルガルトはダメージに応じてアイテムを吐き出す。
弾が画面端から画面中央にループしてたまってく弾幕。
アルガルトの正面から外れるとファイク(弾消し敵)を吐いてくるので、それでてきぎ弾消しして遊ぶ。
避けるだけならわりと簡単、けどどれだけアイテムをここで稼げるかがポイント。


アフリカ諸語文法要覧 01 : 言語資料

クレオールの起源論の一つに、基層言語アプローチがあった。
多くのクレオールの特徴が類似しているのは、基層言語が共通しているからだ、という主張である。そしてその「共通の基層言語」として多く挙げられるのが、西アフリカの言語――具体的には、ニジェール・コンゴ語族の西クワ諸語である。それについて調べようとして本書に行き着いた。

本書はバントゥ諸語について充実しているものの、クワ語派として挙げられているのはアカン語のみであるし、統語についてはほんの数ページしか割かれていない。これだけではアカン語がクレオール的かどうかはよくわからない。もともとクレオールの起源を調べるために興味を持った本ではあるが、むしろ日本人がこのような書籍を編著しているところに注目すべきと思い直し他の言語も見てみることにした。


文法要覧というだけあって、どの言語も簡潔に音声、形態、統語に触れるだけとなっている。
それでも語学としてではなく言語を概観したいという向きには有用であろう(語学書の日本語を介した迂遠な説明に辟易しなくてすむ)。人工言語づくりの参考にするぐらいだったらこの程度の記述量が適している。もっともこの手の言語標本であればやはり英語圏の資料が充実しているのだが…。

と、ここまで書いて言語学大辞典ってどれくらいの記述量だったっけ?と気になったけどわざわざ図書館に出向くのも面倒なので買っておくことにした。参考になるだろう。


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